ダホン スピードファルコ(DAHON SPEED Falco)、ターン ヴァージュ(Tern Verge D9)を11速化して最後に残ったのがダホン ホライズ(DAHON Horize)、こちらもリアを多段化しました。
ギア比を考える
ハイ側はほとんどのスプロケットが11T、フロントは53Tなので「53-11」。リア側のスプロケットのハイ側は11しかほぼ選択肢は無い。正直11Tは下り坂でしか使わない、、、正確には使えない・・・・。
問題はロー側、サイクリングロードなどでは32Tあれば十分、ターン ヴァージュ(Tern Verge D9)の36Tはほぼ使わない。
でも、「関東ふれあいの道」を走りたいという願望があるのである程度軽いギアが欲しい。
貧脚のおじさんはハイ側はなるべく小さいギアがあったらと思い、ロー側は出来るだけ大きいギアがあったらと考えてしまう。ところが現実的にはハイ側の9T、10Tなどは重くて踏めなく、ロー側も大きいギアを安定して回せるケイデンスは無いので大きければいいというものでもない。
ロー側をいろいろな坂で試した結果、私の場合は46Tがいっぱい、それ以上ではケイデンス不足で速度が出ないためフラフラしてしまう、押して歩いたほうがいいくらい。
いろいろ考えスピードファルコは40T、ヴァージュは46Tに落ち着いた。
でも車体が重くなったダホン ホライズ(DAHON Horize)はサイクリングロード中心なのでスプロケットは11-32Tにすることに決めました。
10速か11速か・・・11速の問題点
次に考えたのが10速にするか11速にするか、気分的には11速にしたい、パーツも3台で統一出来る!
でも、神様がささやきます「本当に11速が必要?」。、、、、たぶん要らない・・・。
それと11速化ではいろいろ心配事があります。
まずはリアディレイラー、ダホン スピードファルコ(DAHON SPEED Falco)とターン ヴァージュ(Tern Verge D9)は451ですが長さ的に結構ギリギリでした。ホライズはタイヤが大きいとはいえ406。
パンクしたらリアディレイラーも壊れるではシャレになりません。
下の画像はターン ヴァージュ(Tern Verge D9)の9速をダホン ホライズに移植した時の画像です。結構ヤバイ!
それに11速はリアディレイラーの調整が難しい、特にロー側のローボルトはホイール側にほとんど調整できなかった。そのためチェーンがホイール側に落ちることは無いけど、この調整幅はどうなの?と思った。
シロートなりに8~10速(10速ホイール)の折り畳み自転車に11速(10速ホイール対応11速)を入れるのはちょっと無理があるのかな~と感じた。
リアディレイラーはスタビライザー付き?
MTBのリアディレイラーの「スタビライザー」、チェーンの脱落やフレームに傷をつけてしまうというトラブルを減らすために付いています。
今回11速化でこの「スタビライザー」の能力に感動しました。
折り畳み自転車でフロントシングル、リア大型スプロケットで多段化する場合には「スタビライザー付き」が絶対いいと思う。
僕は走り系ではないので、リアディレイラー選びでは「スタビライザー付き」で「六角レンチで調整出来る」、これが僕のリアディレイラー絶対条件になりました。
シフトインジケーターは必要
ダホン スピードファルコ(DAHON SPEED Falco)、ターン ヴァージュ(Tern Verge D9)、ダホン ホライズ(DAHON Horize)全てノーマルではシフトインジケーターが付いてました。ギアの位置が今何速なのかを見てわかるやつです。
ところが11速のシフトレバーには針はあるけど数字が無かった、最初は印刷忘れの不良品かと思いました。(笑)
でも使ってみると不便は感じない、どうせなら針もなくてもいいかな~と思えてくる。
今回のホライズはハンドルまわりがゴチャゴチャなので思い切ってシフトインジケーター無しでいいと思ってます。
選んだパーツ構成
スプロケット
CS-HG81-10
11-12-14-16-18-20-22-25-28-32T
SLX – 10スピード 11-12-14-16が魅力的だったのでコレにしました。
リアディレイラー
RD-M640
ZEEグレードの10速リアディレイラー、スプロケットが32Tなのでフリーライド仕様を選びました。
「DH」だと28Tまでになってしまいますので、30や36を付けるなら「FR」のものが必要です。
注意:RD-M640 フリーライド仕様/ダウンヒル仕様について
RD-M640はフリーライド仕様/ダウンヒル仕様で製品が異なります。
ブラケットの組換えでは仕様を変更することはできません。
また、モードコンバーターも付いていません。
調整が「六角」ではなく「クロス」だった!!!これは確認不足、、、、。(泣)
シフトレバー
SL-M640
SLX グレードの10速シフトレバー、インジケーター無しです。
チェーンリング
ダホンのチェーンが良く落ちるのでチェーンリングもこの機会に交換してみました。53Tではリヤの11Tをほとんど使わないので気持ちフロントを小さくしてみました。(52T)
チェーン
実は3台とも11速にするつもりだったのでチェーンは11速用を3個買ってしまっていました。ネット情報では10速に11速チェーンは大丈夫という情報があったので、今回は10速ですが11速チェーンで組んでみます。
組付け!
チェーンリング取り付け
購入したチェーンリングはフロントダブル用なんですが、金額が安かったので駄目元で買ってみました、当然ナローワイドではありません。
ノーマルはよくチェーン落ちしてたので傷だらけ。(ノーマルは鉄でした!)
ネット情報ではスパイク付きはピンがカバーに干渉するという情報があったんですが、52Tは大丈夫でした、ピンが上手くよけてくれた感じです。
でも53Tだと干渉する可能性が大です。
ノーマルに比べかなり軽くていい感じなのですが歯の長さが心配、かなり低い。やっぱりナローワイドを買うべきだったのか、ノーマルよりチェーンが落ちやすかったらどうしよう・・・
スプロケット取り付け
スプロケットはただ取り付けるだけなので問題はありません。スピードファルコ40T、ヴァージュ
46Tと作業してきたので最大歯数32はやたら小さく見える。
リアディレイラー取り付け
ZEEのリアディレイラーはかなりコンパクト、これなら406タイヤでも安心です。金色のレバーはスタビライザーをオンオフするところ。
チェーン取り付け
何故か一度短く切り過ぎてしまう、なんでこんなとこで切ったんだろう(汗)。。。もう一度つなぎ合わせて再度カット。(つなぎ目が増えてしまった・・・)
32Tなのでチェーンキャッチャーも問題なく付けられる。
シフトレバー取り付け
ZEEのシフトレバーはインジケーターが無いのでこちらもコンパクト、ワイヤーはインナーだけだったのでアウターは移植した「ヴァージュ」のものをそのまま使いました。
インジケーターが無いのでスッキリ。
調整
リアディレイラーの調整がとっても楽、11速と10速ではここまで違うのかと思った。(ギアが小さいので楽だったのかもしれない・・・)
11速と違いロー側も調整幅が大きく出たので、なんとなく安心できます。
まとめ
今のところフロントのチェーン落ちはありません、これはリアディレイラーがスタビライザー付きというのが大きいのかもしれない。
いづれZEEの10速のコンポーネントは入手できなくなるかもしれません。SLXの11速も改造中にパーツの調達が難しくなった。
とりあえず3台の多段化は終わりました、次はタイヤに着手していきたいと思います。
おまけ①・・・フロントのチェーンリングの歯数
ノーマルのチェーンリングは53T、52T、50T、48T、46Tにしたらどうなるのかを検証しました。
※スプロケットは装着できる範囲32T~36Tで計算。
53T(ノーマル)
53T-11T 4.82
53T-12T 4.42
53T-13T 4.08
53T-15T 3.53
————
53T-32T 1.66
53T-36T 1.47
53T-40T 1.33
53T-46T 1.15
52T
52T-11T 4.73
52T-12T 4.33
52T-13T 4
52T-15T 3.47
————
52T-32T 1.63
52T-36T 1.44
50T
50T-11T 4.55
50T-12T 4.17
50T-13T 3.85
50T-15T 3.33
————
50T-32T 1.56
50T-36T 1.39
48T
48T-11T 4.36
48T-12T 4
48T-13T 3.69
48T-15T 3.2
————
48T-32T 1.5
48T-36T 1.33
46T
46T-11T 4.18
46T-12T 3.83
46T-13T 3.54
46T-15T 3.07
————
46T-32T 1.44
46T-36T 1.28
検証結果
ノーマルを乗ったイメージで僕には「4.5~1.33」幅があればいい。
- フロントを46T-リア32Tだと「4.18~1.44」
トップはノーマル(53T)の13T相当、ローは37T相当になる。 - フロントを46T-リア36Tだと「4.18~1.28」
トップはノーマル(53T)の13T相当、ローは42T相当になる。 - フロントを48-リア32Tにすると「4.36~1.5」
トップはノーマル(53T)の12Tと13Tの間、ローは36T相当になる。 - フロントを48-リア36Tにすると「4.36~1.33」
トップはノーマル(53T)の12Tと13Tの間、ローは40T相当になる。 - フロントを50-リア32Tにすると「4.55~1.56」
トップはノーマル(53T)の11Tと12Tの間、ローは34T相当になる。 - フロントを50-リア36Tにすると「4.55~1.39」
トップは53Tの時の11と12の間、ローは38T相当になる。
理想は・・・・
サイクリングロードのパワーバンドは「4.42-1.66」、坂道が多い場所では「4.08-1.33」
- フロント52T、リア最大32T・・・・・サイクリング。「4.73-1.63」
- フロント46T、リア最大36T・・・・・ツーリング(ヒルクライム)。「4.18-1.28」
それには・・・・
- チェーンリングを2枚用意する。(46Tと52T)。
- スプロケットは2組用意する。(11-12-14-16-18-20-22-25-28-32T)(11-13-15-17-19-21-24-28-32-36T)
- 出掛ける場所によってチェーンリングとスプロケットを付け替える。(チェーンはひょっとしたら共通でいけるのかも・・・)
はじめからフロントダブルにすればいいのにと言われそうですが、フロントダブルは頭が混乱しそうでシングルがいい、出掛ける場所によってチェーンリングとスプロケットを付け替える。
おかしいでしょうか?、、、、。
※追記
2セット買ってしまいました(笑)。。。
現在はポタリング専用自転車になっているのでチェーンリング46T、11-13-15-17-19-21-24-28-32-36Tで乗ってます!
おまけ②・・・リクセン&カウルのアダプター
ホライズにはリクセン&カウルのアダプターが3個付いてます(笑)
ホライズのシートポストはここまでしか下がりません。
そこで重要になってくるのが輪行用キャスター「Landing Gear」、ちょっとした移動の時に便利だと思い付けたんですがこれが役にたちます。
通常は折り畳むときにハンドルポストを下まで下げないと自立しないんですが、この「Landing Gear」があると大丈夫。
走行中は折り畳めます。
でもこれだけいろいろ付けると車体が重い!
折り畳み自転車は自動車に積めるので購入してます、今のところ電車での輪行の予定は全くないので重量は気にしません。もしこのホライズで電車輪行となるとかなり気合が必要です。
参考サイト
DAHON:2015年モデルHorize-10SPEED カスタム
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