登山道を荒らすトレラン<トレイルランニング>

山歩きの心構え

トレイルランニングの大会で登山道が荒れて、秩父山岳連盟が主催者に登山道の補修を要請したら主催者は来年の大会の中止を決めたという記事がありました。

登山もトレランも登山道を荒らす行為に違いないと思いますが、大勢の人数で一気に走れば1年分の痛みが1日で来てしまうのでしょう。

しかし地元の人達がトレランの大会を嫌っているかというとそうでもないらしいです。宿泊者増などの経済効果があるということです。

以前 トレラン(トレイルランニング)は危ないので辞めることにしました という記事を書いたのですが、山岳レースは無理としても安全な野山程度のトレランにはいまだに憧れはあります。

いい形でトレランの大会が存続することを祈ってます。

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未舗装で起伏のある山道を走る「トレイルランニング(トレラン)」。大自然の中を走り抜ける爽快感や冒険性を備え、近年人気が高まっている競技だ。県内では秩父地域を中心に大会が開かれ、宿泊者増など経済効果をもたらしている。その一方でトレイルランナーによる登山道の損傷や遭難事故も起きており、地元の関係者は頭を悩ませている。

■千人超が山に

19日午前5時、全国各地から集結した約650人のランナーが雨の中で秩父市番場町の秩父神社を出発した。秩父~飯能間を往復して約105キロを走り抜けるトレランの大会「FTR100」の選手たちだ。同7時からは飯能中央公園から同神社までの約52キロを走る「FT50」もスタートし、約650人が走りだした。この日は合計で約1300人が山中へと入っていった。

プロのトレイルランナーで大会実行委員長の奥宮俊祐さん(37)は出発前、ごみを落とさないことや、コースではハイカーを優先するなど、山のマナーやルールを徹底するよう選手たちに強調。「一人一人の心掛け次第でハイカーと共存できる。山への感謝の気持ちを忘れずに走ってほしい」と呼び掛けた。

同大会は昨年11月に続き2回目で、18日は市内の多くの宿泊施設が満室状態となった。日帰りのハイカーに比べ、地元に与える経済効果は大きいが、大勢の選手が一挙に入山することでデメリットもある。

■ルール作りを

9月18、19日に秩父市大滝で行われたトレランの大会「第19回雁坂峠越え秩父往還145キロ」では、雨の影響もあって登山道が大きく損傷。県秩父環境管理事務所は主催者に登山道の補修を要請し、主催者は来年の大会の中止も決めた。FTR100では、登山道が荒れることを懸念した秩父山岳連盟の要望で、琴平丘陵が大会コースから除外された。

「山は登山者だけのものではなく、大勢の人が秩父の山に足を運ぶのはうれしいことですが…」と複雑な胸中を明かすのは同連盟の清水武司会長(67)。登山道の損傷を心配し、最低限のルール作りの必要性を訴える。「時間差でスタートさせるといった改善策はある。登山道の保護も真剣に考えてほしい」

■遭難の危険性

県警山岳救助隊によると、県内のトレランの事故は2010年から今年10月末までで10件10人(死亡2人、重軽傷3人、無事救助5人)。今年は5月に小鹿野町の両神山で東京都の男性(34)が小熊に襲われ軽傷を負い、10月にはFT50にエントリーしていた東京都の男性(52)が大会前に秩父市内の山中で道に迷って浦山川に滑落して死亡した。

トレランは街中を走る市民ランナーから競技を始める選手が多い。同隊の飯田雅彦副隊長は「市民ランナーが山も走れると思うのは大きな間違い。山に入る時点でリスクはあり、軽装のトレランは死とも隣り合わせ。山の基本を学んでから走ってもらいたい」と話していた。

2016年11月20日(日) 埼玉新聞

 

2017年11月20日 追記

「Fun Trails 100K Round 秩父&奥武蔵」(ファントレイル100k)で死亡事故が起きてしまいました。自分が山での走り方を教わったを人がこのレースに出ていたのでこの事故はニュースになる前に知りました。

このレースの100キロはかなり経験と練習を積んでいなければエントリー出来ないらしい。通過時間からして特段スピードが出ている選手でも無いらしく、経験を積んだ人は絶対に走らない場所だとも言っていました。

複雑な気持ちです、ご冥福をお祈りします。

 

 

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